クーバー・コーチング・サッカースクールTerraTalk導入インタビュー
大好きなサッカーの中でなら、英語を好きになれる。クーバー・コーチング・サッカースクールが「英語クラス」を始めた目的に迫る。
「サッカー界のアインシュタイン(“the Albert Einstein of Football”)」と呼ばれたオランダ人指導者ウィール・クーバー。「ファンを魅了するには、テクニックを生かしたサッカーが確立されなければならない」「スタンレー・マシューズやヨハン・クライフ、ペレのようないつになっても色あせない、優れた動きをする選手のプレーを見習うように選手達に促す」といった彼の考えや指導法に触発され、クーバー・コーチングは1984年に設立されました。
子供たちのなかに自信を育み、また子供たちの挑戦への態度をポジティブかつ自発的にできる指導法として、世界中で高く評価されてきたクーバー・コーチング。日本でも、プロとして活躍する多くのすぐれたサッカー・プレーヤーたちを輩出してきました。
そのクーバー・コーチング・ジャパンが、昨夏より、サッカーを英語で教えるスクールやキャンプを始めています。もともとはコーチに対する英語教育が発端ですが、その背景には「サッカーを通じて子供たちが抵抗なく英語に触れあえる環境を提供したい」という願いがあり「世界で活躍できる選手を一人でも多く育てたい」という思いもあります。それを実現するために「英語によるサッカー指導を2020年には全国のスクールで提供する」という構想を打ち出されました。
またそれにともない、いくつかの課題が浮き彫りになってきました。まずは「英語を使えるサッカー指導者の育成」そしてそれに付随した「全国に散らばる拠点に対しての平等な教育メソッドの確立」「各拠点の英語力向上度合の正確な把握」「実際の指導にそった学習教材の作成・展開」「全指導者に対する教育コストの高騰」などです。これら一つ一つを解きほぐさなければ理想の実現は難しくなります。
そこで、クーバー・コーチング・ジャパンが抱える課題の解決に向けて、弊社が提供する英会話学習アプリケーション「TerraTalk(テラトーク)」を利用した英語学習支援を共同で模索することとなりました。
「TerraTalk(テラトーク)」の強みは、「場所・時間を選ばないこと」「対人では難しい、業務範囲の限られた英会話を何度も繰り返し練習できること」や「どのような業界・職種に対してでも実際の業務上で利用する英会話を教材化できる教材作成が可能である」こと「人工知能を活用することにより発音も音素レベルで正確に評価が出来る英語力評価機能があること」及び「アプリケーションなので人件費や渡航費よりもコストを低く抑えられること」が挙げられます。
事例としては「教育現場で一人の先生が何十人もの生徒の英会話練習を行うことの難しさをフォローする補助教材として利用をする」や「ソフトウェア・エンジニアが業務で実際に利用する英会話を学習できるコンテンツを提供する」また「英語学校での生徒様に対する英語力評価のフィードバックに利用する」及び「外国人教師を招聘するコストや留学費を部分的に安価なアプリケーション費用に回してコストを圧縮する」などこれらの強みを生かしたソリューション提案を進めています。
今回のクーバー・コーチング・ジャパンとの取組みでは彼らの目標である2020年の英語クラスの全国展開に向けてそれに対する英語力の課題を「TerraTalk(テラトーク)」を活用して一つずつ解決をしていくこととなります。
「全国に散らばる拠点に対しての平等な教育メソッドの確立」
「各拠点の英語力向上度合の正確な把握」
「実際の指導にそった学習教材の作成・展開」
「全指導者に対する教育コストの高騰」
クーバー・コーチング・ジャパンにおける将来的な英語化推進の展開イメージ及びこれらの課題に解決方法について2017年3月に浦和校で開催された英語クラス「英語でプレーしよう」に実際に参加をして現場を感じつつ経営企画シニアマネージャーの小原様に取材を致しました。取材を通じて、クーバー・コーチング・ジャパンが英語でサッカーを教えることの意義や目的に対し更に具体的に迫ることとします。
経営企画シニアマネージャ・小原和宏さんインタビュー
きっかけはコーチ社員の英語研修。英語でサッカーを教える目的とは?
――まず、簡単な自己紹介からお願いいたします。
小原和宏氏(以下、小原):経営企画のシニアマネージャーの小原と申します。この会社に勤めて、14年になります。
――今回、サッカースクールの英語化を推進されるにあたり、なにか最初のきっかけになったことなどはありますか?
小原:私は当初、人事関係の仕事もしておりまして、元々は社員の英語研修の一貫として、社員が海外でも教えられるようになればということが、最初のきっかけです。私どもは、海外からも毎年コーチがきて、人材交流を継続的に行ってきておりますので。
――そうでしたか。それで現在、日本の子供たちへの英語によるサッカー指導に力を入れるようになった一番の目的というのは、何でしょうか?
小原:小さい頃から英語に、好きなサッカーを通じて親しんでもらいたい、ということですね。やっぱり日本人って、なかなか英語を話すのが苦手だといわれたりするので。好きなサッカーでコミュニケーションを取れるようになれるのが、一番いいかなと。小さい頃から、ですね。
――ありがとうございます。英語でサッカーを教える目的は、他にもありますか?子供たちを海外に送り出したいとか。
小原:そうですね。グローバルで通用する選手に育って欲しいという思いは常にあります。しかし、本当に好きなサッカーを、それにプラスして英語でやることによって、英語も好きになってもらう。まずそちらが一番だと考えています。
――よくわかりました。
サッカースクールで英語を好きになれば、学校の授業でも好きになれる
小原:小学校で英語教育がはじまっているみたいですけど、いろいろ聞いても、英語の授業に興味を持って臨んでいるという話をなかなか耳にしません。だったら、こういう、私どものサッカースクールでサッカーを通じて英語を好きになってもらい、逆に学校の授業でも英語を好きになってもらう。それがベストだと思っています。
――英語クラスは、いまはこの浦和校だけで行われているとのことですが、今後はどのようにしていきたいとお考えでしょうか?
小原:この浦和校では、昨年から月一回のイベント形式で開催しています。今後は平日の定期のスクール、平日の月曜日から金曜日まで夕方の時間帯に1コマ英語クラスをつくりたいと考えています。
今はまだ試行錯誤といいますか、イベント形式の中で、どういう風にやっていったらいいかを探っています。お客様のニーズも聞きながら、コーチも慣れながら。
――なるほど。
小原:コーチも日本人なので、まだまだ日本語がすこし出ちゃうんですね。今日ご覧になっていただいているスクールは、ほとんど英語でできていますけど。
英語で教えられる日本人コーチが、中国や東南アジアなどで求められている
――コーチの英語力に対しては、海外からの要請も強いのでしょうか?
小原:いま私どもの会社は、アジアパシフィックでやっています。その中で日本のコーチが、やっぱり注目されていまして。特に中国だとか、東南アジアですね。日本人のコーチを派遣してもらいたいという要請は、たしかにあります。そして英語が、やはりどこでも共通言語になっています。
――現在、日本に拠点はいくつありますか?コーチは何人いらっしゃるのでしょうか?
小原:拠点は全国に141、コーチは社員が180名おります。
――ほとんど全国をカバーされていますよね?
小原:そうですね。札幌から鹿児島まで。
――英語クラスを行っている拠点がいまはこちらの浦和校だけということですが、英語で教えられる拠点をいつまでにどれだけ増やしていきたいという目標はありますか?
小原:そうですね。少しずつになるとは思いますが、やはり関東と関西ですかね。まずは最初に浦和校からのスタートです。
――そこから、徐々に波及させていこうと。
小原:はい。ただまあ、英語をしゃべれるコーチの育成が先ですね。そのために、毎年オーストラリアのキャンベラに、コーチを研修で3ヶ月から6ヶ月の期間行かせています。そこから帰ってきたコーチが、現場で英語クラスを担当するという流れです。
――クーバーさんはビデオなどの教材も多く出されていると思いますが、実際にいま教えられている英語は、それらに準拠した言葉を使用しているのですか?
小原:そうですね、はい。またイギリス人のインターナショナル・ディレクターが、毎年1回は必ず日本に来て研修会を行っているので、その中では英語で教わっています。全部英語で授業をやっていて。
――ということは、他の国でも同じ英語の言葉を使われていると?
小原:そうですね。共通の英語が使われています。
――英語化に於いて最も苦労されている点はなんでしょうか?
小原:確かに色々な施策によってコーチに対する教育は進めています。ですが、拠点数やコーチの数の多さ、個々の英語レベルのばらつき、クーバーの英語に特化した教材の準備など英語力だけではない課題もあります。また、コストに対しても適切な範囲を決める必要があります。
――なのでテラトークに興味を持たれたのですね?
小原:はい、人工知能を活用して、全国の拠点に対して英語学習を提供できる可能性を感じたことが大きな要因です。
英会話アプリ「TerraTalk(テラトーク)」の実施について
日本全国すべての拠点で、手軽に英語学習ができる
――それでは、弊社の英会話アプリサービスの話に移ります。弊社のサービスは対象が人間ではなく人工知能ですので、同じようなフレーズを繰り返し言って覚えることに向いています。ですから、今回ご提案させていただいているのが、御社での実際の教え方を弊社で教材化をして共通化することにより、どこにいる先生でも同じフレーズを覚えられるようになると考えています。
それで本日は、その実際の練習風景がどんなものなのかを見させていただいているのですが、実際にテラトークというアプリケーションでの学習を取り入れることについて、どうお考えですか?
小原:そうですね。やはりあの、私どもは拠点数がかなりあるので、英語学習を集合して行うことができません。拠点もバラバラで平等な研修がむずかしい中で、御社のサービスを使えば、英語学習がすべての拠点で手軽にできる。そこが、一番評価している点です。持続的にできますしね。
小原:また、特にクーバーのサッカー英語はある程度型が決まっているので、アプリケーションを利用することにより、繰り返し繰り返しできるということが、現場にも活かされるだろうと思っています。
日本全国すべての拠点で、共通の英会話学習ができる
――ありがとうございます!実際の教室を参考にして書き起こした御社のサッカー指導に特化したオリジナル教材のご提供に関してはどのようにお考えですか?
小原:また、特にクーバーのサッカー英語はある程度型が決まっているので、アプリケーションを利用することにより、繰り返し繰り返しできるということが、現場にも活かされるだろうと思っています。
合わせてクーバーでは、オリジナルの教材を利用した、座学の提供もしています。ベースとなる書籍や動画も海外で執筆・作成をされているので、その教材に沿った英語を学べる仕組みがあることは、非常に有効だと考えていますね。
――ちなみにコーチ方は、スマホを持っていらっしゃるのでしょうか?
小原:いまはあの、どちらかというとパソコンがなくて、スマホしか持っていないという(笑)
――あ、そうなんですか!(笑)
小原:そういう人がけっこう多いですよ。スマホは使えるけど、パソコンは使えない。スマホを使えるならパソコンもと思っていたら、そうじゃないみたいで。スマホで全部済んでしまうからでしょう。大学生でも、大学卒業した人でも、そんなかんじですね。
――コーチの年齢は、いくつからいくつぐらいまでですか?
小原:20代の前半から40代までで、平均年齢が30歳ぐらいです。
海外研修に行かない人でも、英語学習ができる
――実際にいま一部のコーチを海外研修に送り出されていますが、選定の基準は何でしょうか?
小原:ある程度は英語力がベースになります。私どもの社員にオーストラリア人がおりまして、実際の送り先がキャンベラなので、その人間に最初にテストしてもらっています。
――なるほど、しっかりと対策をされているんですね。
小原:はい。そういう形で問題なければ、送り込んでいます。以前は、英語ができない人でもある程度いけるかなと思い、送り込んでいたのですが、結局メインコーチとして主体的に教えられなかったんです。サッカーの指導技術は日本人の方が高いのですが、言葉ができないとメインコーチが務められない。それで、ある程度はオーストラリアの人間に、最終インタビューしてもらって、問題がないということになれば行かせるというかたちをとっています。
――プロのサッカー選手でも、それで指導者になるための試験に落ちている人はいますからね。野球選手もそうですけど。ちなみに、行く行くは全拠点の先生にキャンベラ行ってもらおうという考えはありますか?
小原:まあ現実的には、本人が行きたいかどうかがポイントになりますね。英語ができるようになりたい、やりたいという意思が、本人にあればいいんですけど。また、コストや時間的にも、全国のコーチを海外に送ることは慎重な検討が必要なので。
――コーチ留学までになってしまうと、コストを含めハードルが高くなってしまうんですね。では、日本にいながら英語のフレーズを覚えてもらって、その言葉を使って練習を指導してもらうことは、より実現可能とお考えでしょうか?
小原:そうです。ですからその、御社のサービスを使って勉強してもらうのが、まずはいいかなと考えています。
――学習の進捗を図る方法が面接以外にも提供が出来る点についてはどうですか?
前回のお打合せの際にお話ししたとおり、拠点数が多く、英会話による面接をすれば別ですが、各拠点のコーチの英語力を評価することは難しい。テラトークであれば、各コーチの学習進捗について閲覧することもできます。管理側からすると、全拠点の学習進捗やコーチの英語力を必要な時に正確に把握することが出来るので助かりますね。
サッカーで使う英語ができるようになれば、英語に挑戦する気になれる
――たしかに「最初はサッカーを教えられる範囲の英語を」という考え方で、行く行くはそれで英語自体に興味を持ってもらい、コーチが喋れるようになっていくというところまで、一緒に取り組んでいきたいですね。
小原:おそらく、多くの人は自分ではまだ英語に取り組んでいないと思います。食わず嫌いじゃないですけど、子供たちと一緒で、英語が苦手だっていう意識が強い人はやっぱりいるので。そこでステップを踏んでいって、まずサッカーの英語がある程度できるようになれば、じゃあちょっと挑戦してみようかなという気にもなるかな、と思うんですよね。
――コーチも生徒も一緒ですね。まずサッカーで英語を使うことで、英語をやりたくなるという。
小原:結局、サッカーはヨーロッパとかが本場じゃないですか。そこのコーチが来た時に、やっぱり通訳じゃなくて、直接コミュニケーション取れる方がいいんですね。自分の意思も相手に伝わるし、向こうの考えも直接聞けるので。
――おっしゃるとおりです。
小原:コーチたちは、サッカーのコーチングを勉強するという意識がすごく高いんです。そのうえで言葉もできれば、さらにいろんなことを自分で吸収できるじゃないですか。たとえば、英語のサイトでも、英語の指導法でも、べつに日本語になってなくても勉強できる。
――たしかに。ちなみに日本に入ってきている指導方法は、どなたが教えてらっしゃるんですか?日本の先生に誰が教えているのでしょうか?
小原:イギリス人のインターナショナル・ディレクターがいまして、彼がずっと教えています。すべてのコーチが、一度は彼に教わっています。
――最後に、「何年までにすべてのコーチを英語で教えられるようにしたい」という目標はありますか?
小原:まあ時流にのるわけじゃないですけど、いまいろいろなことが2020年と言われていますので、そのときまでにみんなが少しでも、英語に自信を持てていればいいですね。海外からも多くのお客さまがいらっしゃるので、私どもでもなにか取り組みができればと考えています。
また、ゆくゆくは生徒の方にも利用して頂いて、コーチも生徒の方も、共通のクーバー英語を利用できるようになれば、と考えています。
――小原さん、ありがとうございました!
フットボールパークで、父母の方々や子供たちにお話を聞きました!
インタビューに応えてくださった方々のなかから、まずは原田拓真くん(小学校4年生)のご両親、潤さんと純子さんのお話をご紹介します!
好きなサッカーの中でなら、英語への苦手意識はなくなる
――サッカー教室で「英語で教わる」のは、ご両親にとっては実際に望ましいことですか?
拓真くんお父さん(以下、潤さん):この歳で英語をやれと普通に言っても、拒否反応とかが出て、なかなか頭の中に入っていかないと思うんですけど、自分が好きなトレーニングの中で、身ぶり手ぶりを交えながらやっていくと、すぐにうまくなることはなくても、たぶん嫌悪感とか、そういうものはなくなると思います。
――英語に対する苦手意識がなくなると
潤さん:そうですね。そういう意味ではすごく、英語ってやっぱり慣れだと思います。最初に苦手意識とか嫌悪感を持っちゃうと、英語ってなかなかうまくなれないと思うので。
――英語クラスへの参加は、もうけっこう長いんですか?
潤さん:今日で4回目か、5回目ぐらいですか。
――じゃあ、ほぼ毎回参加されているということですか!
潤さん:はい。結構うちの子は、テレビでもヨーロッパのリーグの試合とかを観ているので、英語に対する抵抗感ってそもそもあんまりなかったようです。僕らが行け行けって言わなくても、また今回このような英語のプログラムあるけどやりたい?って聞くと、本人から行きたいと言いますね。
――いちばん最初に参加されるときのお子さんの反応って、どうでしたか?
拓真くんお母さん(以下、純子さん):最初はよくわからないから、えーっ!?ていう感じで、ちょっとおっかなびっくりというか、もちろん本人は英語を喋れないから、それでついていけるのかなとか、すごく難しく考えていたのかもしれないですけど。
でも絶対楽しいからいってみてー、と背中を押して。そしたら次からはもう、自分からその次も行きたいと言うようになりました。
潤さん:まあ最初はとまどったと思いますけどね。低学年の子供たちのコースは日本語の解説が少しついたりするらしいのですが、この4年生からうえの子供たちのコースは、いっさい日本語が入らないので。たしかに最初はそうとうびっくりしたというか(笑)、これどうしたらいいんだろう、みたいなのはあったと思います。
――参加する前のとまどいが、すぐになくなった理由とは?
純子さん:やっぱりコーチがいつも見ていただいている、よく知っているコーチなので、そこは大きいかなと思います。
潤さん:日本人の方が教えてくださっているので、わかってないなという時には身ぶり手ぶりでサポートしてくれますから。
純子さん:安心感がありますね。
英語でサッカーを教わると、集中力が高まる!よく褒めてもらえる!
純子さん:あとたぶん普段より、何を言っているかわからないから、集中してコーチの動きを見ているじゃないかなと思いますね。
潤さん:うん、集中力が高い!
純子さん:もちろん、それで英語も身についたら、一石二鳥なんですけど(笑)
それから、コーチの方がすごくよく褒めてくれるんです。普段の日本語のスクールでも褒めてくれるんですけど、英語だともっと褒めてくれる。
潤さん:たしかに。普段よりも「よくできました」と。英語だと、ものすごく言いやすいですよね。日本語だとなかなかね、恥ずかしくて(笑)
あとは子供たちが自発的に喋ってくれるといいんでしょうけど(笑) まだそこまではね。
英語への抵抗感がなくなれば十分。それは大きな違いだと思う
――英語クラスをご覧になって、どうですか?
純子さん:英語クラスを見るのは、私は今日が初めてなんですけど、いいなーと思いました。
潤さん:英語への抵抗感が子供の頃からなくなれば、いまはそれで十分ですね。その後本格的にトレーニングを始める時に、いやになっちゃわないように。やらされている感が出ちゃうと、どうしても辛いですからね。
――英語は、他のかたちでも習われていますか?
潤さん:やってないんですよ。元来勉強が好きじゃないので(笑) だから、座学で英語やれっていわれたら難しいと思うんですけど、こういうのだと自然に入っていけて。
繰り返しになりますけど、小学校高学年とか中学校から本格的に英語の勉強を始めたときに、あー嫌なことやらされるなっていうことにならなければ、十分だと思います。それはけっこう、大きな違いだと思っています。
――ありがとうございました!
英語が好きなサッカーで使えることを、体感してほしい
次に、英語はすでにある程度できるという生徒さんのお母さんから伺った、その参加目的についてのお話をご紹介します!
小学校4年生の生徒さんのお母さん:うちの子供は元々インターナショナルスクールの幼稚園に入っていて、英語はずっとやっていたのですが、いまは日本の公立の学校に入っているので、ふだん英語で話をする機会がほとんどないんです。それであの、もうモチベーションが下がってきてしまっていて、だんだんだんだん。
英語はずっとやってきて、それとサッカーを好きでやっている。だから、英語を学ぶ目的といいますか、その英語が好きなサッカーで実際に使えるんだよということを、実践するじゃないですけど、こういう風にも使っているよねというのを、ちょっと体験してほしかったんです。
3つぐらいの単語しかないよね、とかは言ってますけど(笑) でもレッスンでどうやって使うのかなというのは初めてで、楽しんでいるみたいです。
将来海外でプレーするために、英語のラジオを自発的に聴くようになった
最後に、「将来海外でプレーしたくて、半年前から自分で英語のラジオを聴くようにしています」とインタビューに応えてくれた、小学校5年生についてご紹介します!
練習後にコーチと話していたのは、「ピッチ内の英語力があがってきているか」とか、「海外でプレーができても要求できないと困るから英語は必要」といった内容でした。
その自発性と挑戦への態度は、まさにクーバー・コーチングの考え方に合致するものといえるでしょう。小学生ですでにそのような意識を持ちはじめている彼らが、とても頼もしく感じました。
「楽しみながら学ぶ」ことから始める重要性。英語は可能性を広げてくれる
クーバー・コーチング・ジャパンが英語でサッカーを教えはじめた目的に迫ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
取材を通して見えてきたのは、「まずサッカーの中で楽しみながら英語を学び、次に座学の英語に挑戦する」という新たなアプローチでした。
また、「英語ができるようになれば、コーチングに関する情報源や活動の範囲は格段に広がる」「英語ができれば、世界中のプレーヤーと一緒にサッカーができる」など、インタビューに応えてくれたみなさんが「英語によって広がる可能性」について話していたのが印象的でした。
サッカーやコーチングの可能性が英語で開かれるのを体感することから始めて、英語を好きになってほしい。そして、他のいろいろなことにも挑戦できるようになってほしい。
クーバー・コーチング・ジャパンと英会話アプリ「TerraTalk(テラトーク)」による英語学習への新たな挑戦、そして子供たちの現在と未来における挑戦を、これからもぜひ応援してください!